ふたりがひとつにかえるまで～双子兄妹の歪な関係～

愛6

シナリオ

01.プロローグ

ただいま

ああ

ご飯の準備

してくれようとしてたんだろう

ありがとうな

あとは俺がやるから

ゆっくりしとけ

お前も

バイトから帰ってきたばっかりだろ

いいって

ご飯はタイマーでもう炊けてるはず

ああ

ほぐしててくれたのか

本当に気が利くよな

そう

おかずは作り置きの

そうか

食べたいのを出してたんだな

助かるよ

じゃああとは

付け合わせを

ん

お前が好きなもの作るの楽しいから

週末の作り置きタイムは

俺の楽しみの一つだ

今度は何作っとこうか

わかった

楽しみにしてろ

え

ああ

それは

出来立ての方が美味しいよな

よし

下準備だけしといて

食べる時に炒めたらいいか

任せとけ

んと

ご飯はこれくらいで

ああ

おい

ダイエットなんて必要ないだろう

しっかり食べて

健康でいる方が大事

あははあはいはいわかった

ちょっと減らすって

その代わり

おかずはちゃんと食べてくれよ

よし

お待たせ

ほら

座って

よしょっと

いただきまーす

酢豚美味しい

じゃあこれも

得意料理ってことでいいか

お前のリクエストのおかげで

デパートリーが増えていくよ

できるだけ美味しいものばかり

食べさせたいからな

うん

確かに美味しくできてる

まあ

一卵性ソーセージの俺たちだから

好みも大体似てるし

お前が好むようにするのは

普通にできるんだけど

俺が用意したものを

お前が喜んで

受け入れてくれる瞬間が

最高に嬉しいよ

今だって

俺の作った料理を

美味しそうに食べてくれて

かわいいな

ああ

ダイエットとか言うんなら

野菜のマリネもしっかり食べろ

今日が食べ頃だからな

02.運命

お前も

その友達みたいに彼氏

欲しいとか

思ってるんじゃないだろうな

ん

いいか

よく聞け

赤の他人の男と付き合うなんて

時間の無駄でしかない

俺だって

友達に彼女のことなんか

恋愛相談されるけど

ケンカしただの浮気がどうだの

誰と付き合って誰と別れただの

そんな話

聞けば聞くほどエドが出る

所詮他人同士

心底分かり合えることなんて

ないんだよ

それに比べて

俺たち血を分けた双子はどうだ

一卵性ソーセージ

唯一無二の存在だ

俺とお前

元は一つ

運命のいたずらで

俺たち二人に別れちゃったけど

こうして男

と女として生まれたことも

また運命だよな

惹かれ合って

求め合って

一緒にいることが一番収まりがいい

03.怒り(※視聴注意)

ああんな奴に

バイト先まで教えてたのか

はあ

甘すぎだろ

送ってやるとか言って

あんなとこ通るのは

おかしいと思わないのかよ

そんなことに気づかないほど

あいつとのおしゃべりが楽

しかったのか

まさか

あいつのことが

気に入ったとかじゃないだろうな

謝られてもな

取り返しのつかないことが

起きてしまっちゃ

意味ないんだよ

もし俺が気づくのが遅かったら

って考えただけでも

ぞっとする

ああ

甘やかしすぎたツケか

04.お仕置き

ああんな奴に

バイト先まで教えてたのか

はあ

甘すぎだろ

送ってやるとか言って

あんなとこ通るのは

おかしいと思わないのかよ

そんなことに気づかないほど

あいつとのおしゃべりが楽

しかったのか

まさか

あいつのことが

気に入ったとかじゃないだろうな

謝られてもな

取り返しのつかないことが

起きてしまっちゃ

意味ないんだよ

もし俺が気づくのが遅かったら

って考えただけでも

ぞっとする

ああ

甘やかしすぎたツケか

05.SEX

中に注いでやる

もうヘロヘロだなその顔

すっかり

わけわかんなくなってるだろうん

でも中は

まだちゃんと

キュッて

答えてくれてる

嬉しいようん

ん

あ

ああ

俺がどれだけ

お前のことを思ってるか

わかってくれた

俺的には

まだまだこんなもんじゃ

ないんだけど

でも

いくらこうしてても

義理がない気が素敵だよ

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