お狐ラメント

シナリオ
トラック1「軽羅」フル
おはようさん
おや
朝から
うちが好きないなり寿司とすか
これ嬉しいどすな
いただく
うん
あんしょんの手料理は
何でもおいしょうすけど
いなり寿司は格別どすえ
味噌汁も
うち好みの薄味で
えらい美味しいどすえ
あそやお茶でも入れますな
あ
はいおとなしゅうしてます
おおきに
ああさんが
うちと暮らしてくれてる
おかげさんで
湯宮ちゃんは
無駄にせんで済んどりますんで
仕事のこまえ作業はいけるのに
なんでうちは
満足にお茶も入れられへんのかねえ
うちに世話をするのは楽しい
ほんまにあんさんは優しい奴な
せやさかい
ついつい
甘えてしまうんどす
ん
もっと甘えてもええって
嬉しいけど
甘えてばっかりも
世を荒らしまへんさかいね
さて
あんさんに甘やかしてもろうたぶん
しっかり
働きませなね
おいでやす
おや
仕立屋の旦那さんが来るなんて
珍しいこともあるんやね
ああ
最近妙な話を聞いたさかい
伝えに来たんやで
隣町で
上等な獲物を売る商人がおるんやが
物がええ割に安いんやって
その時点で怪しい話とすな
そうやろ
なんせそばの半分以下やさかい
最初はみんな不審に思うんやが
その獲物を見れば見るほど
仕入れとうなって
結局買うてまうんやと
話
はそれで終わりちゃうのですなあ
その反物は
どうなったんですか
仕入れたらすぐに売れるラシオス
そらへんやけど
買い手や仕立屋の元へ行った翌朝
薪や葉っぱ
ボロなんかになってるラシオス
らしいっちゅうことは
まだ旦那さんのとこには
来てへんのとすな
確かにワシんとこには
まだ持ち込まれてへんが
実物は見た
隣町でワシんいとこも
仕立て屋をしてるんは
知っとるやろ
昨日野暮用で行ったら
今まで見たこともあらへんほど
上等な反物があったんや
その反物を盗んで
自分で仕立てたい
そう思う手間ほど美しをして
決定ねき起こす前に帰ったけどな
そこまで人を惹きつけるなんて
普通とは思わへんな
それで
いとご飯のとこにあった反物も
薪やボロになっとったんですか
ああそうや
あんまり上等なものやさかい
箱にしもて
鍵をかけといたらしいんやけど
今朝開けたら
ボロ巻き
ついた巻きになっとったって
血相変えてわしんとこに来たで
幸い噂を聞いたことのある
物分かりのいい客やった世界
揉め事にはならへんかったらしいで
そら従兄弟もお客班も
災難年だな
きつねの嫁入りか
最近多いな
嫁入りといえば
あんたらは
いつになったら結婚するんや
お嬢班が
住み込みで働くようになってから
半年経つやろ
いつからまでか知らへんけど
二人が恋仲なのはお見通しやで
人様の色恋に口出しするんは
無粋っちゅうものやろ
はは確かにな
やけど
早押しヒント
お嬢班に逃げられるで
都内にはこうして綺麗なお嬢藩
男たちがほっとかへんさがいな
ほなな
まったく
あの人にはかないまへんな
ん
中がええように見えた
まあ
仕立屋の旦那派は
うちを拾い
名前をつけた人の一人と戦いねえ
あんさんにはまだ話してへんかった
ドスな
二年前のコットス
鴨川が氾濫するほどの
大雨があったそうです
天候が落ち着いて
先代と仕立屋の旦那藩が
川を見に行ったら
大怪我をしたうちが
川岸で倒れとったそうなんです
二人のおかげさんで
うちはなんとか
一命を取り留めたんですけど
うちは記憶喪失で
自分の名前すら
わからへんかったんです
二人が話
を追って
ケイラとは名付けてくれたんだぜ
もっとも
先代がいなければ
うちに名前は
ボロになっとったんやろうけど
川に流されとった境
当然なんやろうけど
見つけられた時のうちは
ひどい有様とした
それに
担ぎ上げた時に
驚くほど軽かったそうです
仕事のことしかうつむにあらへん
二人とっさかいねぇ
先代は
軽い記事のケーラ
旦那藩は
ボロ飼い討て
周りが先代に賛同して
ケーラになったなどすえ
先代はどこにおるのかって
先代は
一年前に亡くなったんです
もともと病弱やのに
タバコも酒もやめんで
いきなりむせた思うたら
血を得ずいて
そのまま
あんさんが謝る必要あらしまへん
話すのがかなんかったら
話してまへんさかい
ちなみに
うちが仕事以外から騎士なのは
仙台譲りなんですね
仙台は
仕事の腕だけはあったんですけど
家事はできひんかったさかい
ほとんど外食でしたし
時々向かいのお嬢藩に小遣い渡して
家の掃除をさせとったんです
それで
先代が亡くなって
途方に暮れとったとこに
アンさんが来てくれて
どん底におって
うちを救ってくれたんだっす
うちはいろんな人に恵まれてますな
うん
おいでやっす
さて
仕事に戻りましょうか
トラック2「触れ合い」一部
浴衣まで濡らして
そんなん見せられたら
鳩見が効かへんくなりそうだぜ
できる
ああ
すごい声
それにここ
なんぼ飲んでも溢れてくるな
このままいっぺん
当てときまえか
やばい
ふふ
まだ満足したあかんげ
うちはまだ
アンサーを堪能
してまへんだったかい
備えに物欲しそうな目で見品でも
すぐにでも
入れませ
ん
朝の中
圧をして
ドロドロで
溶けてしまいそうです
動かします
ん
ん
こうして
なりふり構わへんで
アーサーを求めるうちだって
アーサーしか知らへん
うちなんだぜ
うちが来ないに
欲望むき出しにするのは
アーサーの前だけだぜ
もっと惜しがりなんて言われたら
商品紹介
京都にある小さな呉服屋。年齢不詳で不思議な雰囲気を纏う店主軽羅。
住み込みで働くアナタと恋人として仲睦まじく過ごしていた。
ある日、親身にしている仕立て屋の旦那から隣町で怪しい反物を売る商人がいると話を聞く。
胸につかえる物があり、後日その商人を探すためアナタと共に隣町に向かうことにした。
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軽羅《けいら》
呉服屋の若旦那。
大雨で氾濫する川で意識を失っているところを先代と仕立て屋の旦那に拾われる。
大怪我をし、意識を取り戻したときには記憶を失っていた。
ヒロイン《アナタ》
呉服屋に住み込みで働く女性。
軽羅とは恋仲。
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本編(44:53)
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シナリオ:東雲桃矢
イラスト:浅葱冬野
CV:熊田乱
制作:Pomeostasis
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SE:ポケットサウンド 無料効果音で遊ぼう 1001 Sound FX Sonniss.com
BGM:DOVA-SYNDROME
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触れ合い
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商人
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出会い茶屋
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彼岸花
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ずっとそばに
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