幼馴染の二人が再会して、秘密の関係に…【オメガバース】BLボイス

シナリオ
おお、久しぶりだな!お前、大学入って派手になってんじゃん!好きなやつでも出来たのかー?俺?俺は相変わらずだよ。あ、そうだ。ナツキ見てないか?
お、ありがとな!ちょっと話してくるわ、じゃあ、また後で。
あ、いたいた。相変わらず可愛いな、アイツ。
よっ、ナツキ!久しぶり!
あーハル!久しぶりだね、元気だった?
おお、元気だよ。お前は相変わらず小さいな。
やめてよ〜!高校で身長止まったんだから当たり前でしょ。ハルは相変わらず意地悪なんだから!
わるいわるい。懐かしくて、ついいじってしまった。
あ、そうだ。ナツキは二次会行くの?
二次会か〜。うーん、辞めとこうかなって思ってる。ハルは?行くの?
そっか。俺はどっちでもいいかな、そういえば彼氏と最近どうなの?
…あ、ごめん、呼ばれちゃった。ちょっと行ってくるわ。すぐ戻るから、待ってて。
あ、うん。分かった!待ってるね!あーあ、行っちゃった。昔から変わらずに人気者だなぁ、ハル。ちょっとかっこよくなってるし、垢抜けちゃって。
あれ、何だかやな予感する。もしかして、どうしよう、抑制剤、あ、クロークに預けた荷物の中だ。やばい、どうしよう。とりあえず一旦、外でなきゃ。
なぁ、ナツキ知らない?急用で帰るって?ありがとう!
帰るって何だよ、待っててって言ったのに。アイツに会えるの楽しみにしてたんだよ俺は。
『もしもし、ナツキ?急用で帰るってなんだよ。
帰るなら、一言位声掛けてくれてもいいだろ?おい、聞いてるのかよ?
はぁ、はぁ、ハル。
どうした、ナツキ?お前、体調悪いのか?
ごめんハル。何も言わずに出てきちゃって、何でもないよ大丈夫。
大丈夫って、そんな苦しそうな声して大丈夫なわけないだろ。どうしたんだよ。
本当に大丈夫だから、実は、急に発情期来ちゃったみたいでさ、ちょっと先に帰るよ。本当にごめんね。…抑制剤も飲んだし、タクシーで帰るから多分、大丈夫!
また、また今度遊び行こうよ、それじゃあ、
ちょっと待って、本当に大丈夫なのか?
お前今タクシー乗り場なんだな?今行くからちょっと待ってろ。分かったな?』
…はぁ、はぁ、ナツキ!大丈夫か、、?
お前その顔。甘い匂いもするし、本当に抑制剤飲んだのか?
うん、飲んだ。ちゃんと飲んだけどまだ効かなくって、サイクルもまだなはずなのに、薬変えないとかな。でも本当に大丈夫だよ。大丈夫だから。
いや、大丈夫じゃないだろ。ベータの俺でもこんなに匂い感じるのに、アルファにでも会ったらどうなるか。そんな甘い匂い発して頬赤らめてたら、誰だって誘ってるって勘違いするだろ。家まで送るよ、あーもう…つべこべ言うな。ほらタクシー来たよ。
ほら、行くぞ、着くまで寄りかかってていいから。
______
ほら、ナツキ部屋ついたぞ。ベッド座って。水取ってくるから。
あ、ありがとうハル。はぁ、はぁ、本当にごめんね。
いいって、ほら水ここに置いとくな。じゃあ、俺、帰るわ。
待って、ハル。もう帰っちゃうの?大丈夫って言ったのに、どうしよう。薬が効かなくて辛いよ。ごめんねハル、いかないで、ひとりにしないで…。
いや、誰かに襲われたら危ないから…送っ…てきたけど。
流石にこれ以上は。これ以上ここにいたら俺だって、、
なあ、ナツキお前彼氏は?高校の時いたよな?αの彼氏。
彼氏?そんなのとっくに別れてるずっとそれから1人だよ、ひとりぼっち、だから、ねぇ、ハル助けて。辛いよ。
おい、抱きつくなって、ナツキ。…、ちょっと待てって。
ねえ、ハル。だめ?
いや、俺だって…お前の甘い匂いでキツいんだって。でもお前は今ヒート中で、熱に浮かされてるだけだから、熱が引いた時に、お前絶対後悔するぞ?
それでも、いいのか?
うん、ハルならいいよ。ねえ、お願い。薬が効かなくて辛いんだ。お願い、こんなに苦しくて寂しいの、どうしたらいいか分からないよ。
分かった、分かったから。落ち着けナツキ。後悔するなよ?
だめ、だめになりそう。まだ、足りない。やだ、ね、噛んで。ハル、首噛んで。
お前っ、意識朦朧としてるだろ?俺がベータなこと知ってるくせに。
噛んでも番になれないこと知ってるだろ。それなのに。ずっと引きずったままの俺の気持ちも知らずに、よくそんな酷いこと。
くそ、俺がアルファだったら、アルファだったらお前と番になれたのに!
お前と番になれたら、嫌でもお前を傍におけるのに。
ナツキなんで?!なんでお前、さっきより甘い匂い濃くなってる。ベータとオメガは番にはなれないはずなのに、なんで。
はぁ、はぁ、、、ナツキ?
寝たのか?ちょっと激しくしすぎたのかな?
噛んだところ、赤く跡になってる、強く噛みすぎたな…。
噛んだ時、アイツの匂い濃くなったけど、番になったと勘違いしたのか?
いや、俺はベータだから番にはなれないはずだし。
俺がアルファだったら……アルファだったら今頃本当の番になれたのに。お前は俺にしか発情しなくなるのに…。
ナツキはただヒートの熱に浮かされて…俺としたんだろうけど、俺高校の時からお前のこと、好きだったんだよ。
だから今日も会えるの、ずっと楽しみにして、なあ、お願い。お願いだから夢から覚めないでくれよ、ナツキ。
______
…んっ。
あ、おはよう、ハル。昨日はごめんね?僕、多分みっともない姿、見せちゃったよね?
いや、それはいいけど。身体はもう大丈夫なのか?
うん!もう大丈夫だよ、腰はちょっとだけいたいけどね、ふふ。
心配かけちゃってごめんね?
そっか、それなら良かった。
まさか昨日はあんなに抑制剤が効かないと思わなかったよ、やっぱり薬変えなきゃかな。なんか最近、どんどん効きが悪くなってるみたいで。
ね、ハル。こんなことがあったけど、僕のこと嫌いにならないでくれる?
別に嫌いになんてならないけど。
ほんと?よかったぁ、僕の唯一の幼なじみ無くしちゃうかと思って、焦ったよ。
幼なじみ、か。
ん、ハルどうしたの?
いや、なんでもない。
お前本当に気をつけろよ。俺じゃないアルファだったら、今頃好きでもないやつと番になる所だったんだからな。
ん、番?
あ、いや、なんでもないよ。ほらまだ一応、発情期なんだから、今日はゆっくりしろよ。
俺そろそろ帰るわ、また、連絡するな。じゃあな!
あ、うん、またね。久しぶりだったのに、本当にありがとう。ばいばい!
アイツ、、俺が首噛んだこと覚えてないのかよ。
嫌いにならないでとか、幼なじみで居てとか、高校時代から変わらず、鈍感なまま。
結局、オメガのアイツにとって、番になれないベータの俺は、恋愛対象にすらなれない、ずっと幼なじみのままなのか…。ああ、夢見てたの俺だったのかな…。
商品紹介
【オメガバース BLボイス】
『ずっと、届かない気持ち』
台本:白子様 よりご提供頂きました
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12963422
イラスト:とからみ様@tokarami よりご提供頂きました☺️
https://www.pixiv.net/users/6690387
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