彼氏のささやきは、甘々とはかけ離れていて…【BLボイスドラマ】

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シナリオ
ん。どうだった?
少しは感じた?
君は感情も反応も無いから、良かったのか駄目だったのか全然わかんないんだよね。
僕に抱かれてる最中も、終わった後も何をしてても虚な目のまんま。
まるでお人形さんだね。
ねぇ、もう一回聞くけど、僕に抱かれてどうだったの?
やっぱり反応無しか。
残念。
にしても、あいつの事がよほどショックだったんだな。
君がこんなになっちゃったんだから。
あ、でも人形みたいに反抗もしてこない。
僕にされるがままの君も嫌いじゃないよ。
僕の好きなように君を愛する事ができるからね。
正直、兄貴には感謝してるよ。
兄貴がこの世からいなくなってくれたお陰で君を僕のものに出来たんだからさ。
兄貴と君が付き合う前から僕は君の事が好きで好きでしょうがなかったんだ。
なのに、なのに僕は何も出来ずにいた。
そしたらいつの間にか君は兄貴のものになってたじゃないか。
子供の頃から何一つ兄貴には勝てるものが無かったけど、まさか君まで取られてしまうなんて。
ただでさえ全てにおいて僕より勝ってる兄貴が嫌いだったのに、より一層嫌いになったし、憎しみさえ覚えたんだよね。
辛かったな。あの頃。
毎日が地獄だったよ。
こんな僕の気持ちなんか君には分からなかったでしょ。
って言っても虚な目をした生き人形さんには何にも聞こえてないか。
あ、そうだ。
じゃあ聞こえてないついでに、良い事を教えてあげるね。
あのね、さっきも言ったけど僕は兄貴のことが大嫌いだったんだよね。
その上君を奪われて憎くて憎くて仕方なかった。
兄貴にはこの世から消えて欲しいとさえ思ってたよ。
そしたらあの事故じゃん?
まさか兄貴が駅のホームから転落して電車に跳ねられるなんてさ。
ね、君だって思ってもみなかったでしょ。
驚いたのと同時に最高に嬉しかったのを思い出したよ。
今でも笑いが込み上げてくる。
あ、それでね。ここからが大事な話なんだけど。
兄貴、不慮の事故で亡くなったって思ってるでしょ。
それが違うんだよ。
あれ、僕がやったんだ。
僕が兄貴を殺したんだ。
すごくない?
だって、これって完全犯罪ってやつでしょ。
誰にも疑われてないもん。
人間、頭を使えば自分の手を汚さずにいかに自然に死に導けるかってことだよね。
こんなこと考えつく自分が恐ろしいよ。
で、どうやったか知りたい?
ざーんねんだけど、それは教えてあげられないんだよね。
や、もしこの先君が正気に戻ってさ、誰かに全部話されたりしたら困るからね。
僕だってちゃんとその辺警戒してるんだよ。
偉いでしょ。
うん。でも君には元に戻って欲しくないんだよな。
もちろん、以前の元気な君も好きだったけど、今みたいに感情もなくされるがままになってる君はもっと好きだよ。
僕だけのものになってるって実感できるんだ。
ずーっとこのままでいてもらいたいな。
君はなーんにも考えなくて良いんだよ。
こうやってずっと僕だけに愛されてれば良いんだから。
やっと手に入れたんだもん。大事に大事にするからさ。
さ、こっちおいで。
またさっきみたいに君のこと沢山愛してあげる。
笑わなくても喋らなくても僕だけのものでいてくれれば、他には何もいらないから。
ね。
可愛い僕のお人形さん。
商品紹介
シチュエーション:彼氏のささやきは、甘々とはかけ離れていて…
お借りした台本:『愛する人の手に入れ方』
作者:白天 様
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