執着の檻

シナリオ
チャプター1
洞爺が僕のそばにいる限り
僕は洞爺の生活を保障する
それがこのペット契約の基本だ
はい
洞爺の自由は
ある程度
制限させてもらうことにはなる
けれど
それは大丈夫
制限というと
例えばどんなものですか
そうだね
基本的に
遠夜が遠夜自身の意思で
この家の外へ出たり
電話
やメールで外部と連絡を取ったりは
禁止している
ご家族との連絡だったり
必要最低限のことは
僕の立ち会いのもとなら
許可しているよ
大丈夫です
連絡しなければいけない家族
もいないので
大丈夫です
そう
それならいいんだけど
ここで生活していくにあたって
僕が主人であることを
決して忘れないこと
僕はとうやのことが好きだから
君をペットにする
とうやが
僕を好いてくれる必要はないけれど
僕の命令は絶対だ
はい
よし
契約成立
今日から僕はとうやの飼い主で
とうやは僕のペットだ
よろしくお願いします
アルカさん
じゃあ
誓いのキスを
く
っ
慣れてるね
今までどれくらいの人と寝たの
ちゃんと答えて
遠栄が僕のペットである限り
問いかけを無視することも
許してないよ
覚えて
ないです
覚えてないくらい
たくさんの人と寝たんだ
生活のため
だったんで
そうだね
当夜の生い立ちについては
ある程度理解しているつもりだよ
若い美空でご両親を亡くされて
苦労してきたんだね
うん
同情ですか
僕は今まで
恵まれて育ってきたし
金銭面で困ったこともなかったから
そうやって生きるために働いてきた
投与を尊敬しているんだよ
尊敬されるような生き方なんて
してきませんでしたけどね
そう自分を卑下するのはよくないよ
これからは
僕が藤也を守ってあげるんだし
もっと肩の力抜きなよ
はい
ペットとして過ごす限り
この首輪をずっとはめていること
日中は僕は
このリビングで仕事しているから
当夜もできる限り
同じ部屋で過ごすこと
夜寝るときは
僕と同じベッドで寝ること
寝づらいかもしれないけれど
足かせをはめること
それ以外は
家の中なら
自由に過ごしてくれて構わないよ
足かせ
ですか
ごめんね
当也を
信用してないわけじゃないんだ
けど
知らないうちに
どこかへ行ってしまうのが怖いんだ
いえ構いません
首輪つけてあげるよ
苦しくない
はい
大丈夫です
とうやは肌が白いから
この赤い首輪が似合う
と思ったんだけど
僕の予想は当たってたみたいだね
そう
ですか
ほら鏡見て
とうやにぴったりだよ
首輪をしてると
本当に僕のペットになったんだな
って
実感するね
はるかさんの
ペット
ああ
可愛い僕のペットだよ
愛してる
そうだ
あと言い忘れてたけど
この家に住んでるのは
僕だけじゃないから
え
僕には双子の弟
のアキラがいて
一緒に暮らしてるんだ
ニラン星だから
似てはいないんだけどね
今は仕事に行ってるから
留守にしてるけど
夜になったら帰ってくるよ
そそれじゃあ
俺がいたら
まずくないですか
晶は僕の性癖も知ってるし
大丈夫だと思うよ
それに
在宅仕事な僕と違って
あいつは普通に会社勤めだから
日中はほとんど家にいないし
でも飼い主である僕が大丈夫
って言ってるんだから
大丈夫なんだよ
晶が帰ってきたら
晶の言うことも聞くこと
でも当夜の主人は
あくまでも僕だけだから
二人の意見が分かれたら
僕に従うこと
いいね
あ
はい
さあ食事にしようか
今日はとうやが家に来た記念日だし
ちょっと凝ったものでも作って
ワインとか開けてみようか
何か俺に手伝えることはありますか
いや
君は何もしなくていいよ
でも
いい君はペットなんだよ
料理のお手伝いをしてくれる犬
猫なんて
聞いたことないでしょ
それはそうですけど
食事をはじめとした家事は
僕がするから
とうやは一日
部屋の中で
ゴロゴロしてるだけでいいから
ペットは
ゴロゴロしてるのが仕事なんだよ
そう
なんですか
そうなんだよ
テレビは自由に見てていいし
本棚にある本も
好きに読んでいいよ
わかりました
ペットそうペット
お邪魔してます
なんつうかな
遥香の好きそうな顔してんねえな
やっぱりバレた
それにしても
本当に顔可愛いよね
僕も一人暮らしじゃないし
どうしようかな
って思ったんだけど
勢いで誘ってみたら
オッケーしてもらえてさ
で
どこで拾ったんだよ
えっとね
目をつけてたのは
前々からなんだけど
僕が通ってたバーで働いててさ
っていうか
遠夜目当てで通ってたんだけど
それである日店行ったら
クビになっちゃっててさ
なんで
理由は聞いてないよ
とや
なんでクビになったの
へえ
あまりにもどん臭すぎて
店のグラス通算百個あったので
さすがに
面倒
見切れないって言われてしまって
ああ
人には向き不向きがあるもんね
ああ
これで
ああそうそう
バーの常連で
結構仲良かったお客さんから
とうやが売り合ってるって噂
を聞いて
誰かで構わず体売るなんかより
僕のペットになりなよって誘ったら
ついてきてくれたんだ
はあ
とうやだっけ
売り
よりはマシとしても
お前はなんで
ペットになんか
なろうと思ったんだよ
うん
なんでって言われても
ちょうど仕事
でもアルバイトなんですけど
クビになったところで
生活に困ってたんですよね
貯金もなかったですし
そうそう
声かけた
タイミングが
ちょうどよかったんだよ
ラッキーだよねー
実家とかには
頼れなかったのか
ああ
俺両親いなくて
とうやは今いくつ
えああ
24歳です
その年で定食もつかず
あげくペットだなんて
将来のこととかちゃんと考えてんの
それは
そんなこと考えなくていいんだよ
とうやはこの先一生
僕が面倒を見ていくんだから
考える必要なんてないんだよ
まあ好きにすればいいさ
俺だって所詮
お前ん家に居候してる身分だし
居候ですか
そう
ここは
僕が僕の収入で買った家だからね
今の会社に近いからって理由で
晶も住んでるんだよ
部屋は余ってるし
別に構わないんだけどね
兄弟仲がいいんですね
まあ
悪くはないからな
良くもないけどな
そうだ
帰ってきたばかりで疲れてるかな
何
これから
遠也とセックスしようかと思うけど
明も一緒にどう
え
いや
俺はいいや
ええ
なんで
二人でやるより三人でやる方が
気持ちよくなれそうなんだけどな
セックスは二人でやるもんだろう
三人でやるような変な趣味
俺にはない
変な趣味ってひどいね
相変わらずの堅物だよねー
お前が本邦すぎるんだよ
そうかな
じゃあトウヤ
僕たちの部屋へ行こうか
僕たちの部屋
ですか
ああ明には明の
僕には僕の部屋があるからね
当夜は僕の部屋で生活するんだよ
あ
はい
商品紹介
ある日、透也はペットとして遼に飼われる事になった。
ペットなのだから家事をする必要も、働く必要もない。ただ同じ部屋で暮らし、遼を癒せばいいのだと言われた。
金に困っていた透也はその申し出を受け入れる事にする。
だが、問題は遼は一人暮らしではなく、家には遼の弟である顕も居た。
遼の性癖に慣れていた顕は透也を受け入れたが、遼の自分勝手な態度に透也を不憫に思い、次第に心惹かれていく。
双子攻め・3P
合計時間:1時間24分
シナリオ:涼和
音声:ヤマダタロウ・紺・櫻井智夜
イラスト:てなんきち
- 執着の檻
執着の檻
コメント