異世界転生したら呪われた腹黒狐王子アヴァリスに執着されました【おやすみASMR】

シナリオ
トラック1『まどろみ・抱き枕扱いでぎゅっ』
この城に
私以外の存在があるのは
不思議だな
フッ
ああ
これまではずっと一人だったんだよ
どれほど長い間そうだったかさえ
私にはわからないが
ついさっきから
そうだった気もするし
何十年も前から
そうだったような気もする
ここはね
そんな場所だ
君という変化は
きっと私を楽にしてくれる
そんな予感を覚えるのは
なぜだろうね
言葉に応える誰かの存在が
存在嬉しいのかもしれない
ああそうだ
大切なことを忘れていたね
自己紹介しよう
私の名は
アバリスという
あ
すまない
これぐらいしか
話せることがなくてね
隠しているわけじゃない
ただ
知らないんだ
自分のことを
いや
知らないとまで言うのは大げさか
過去がね
思い出せない
私が何者だったのか
どういう経緯で
ここでの生活を享受しているのか
なぜ
眠れないのか
そう
眠れないんだ
いつからそうなのかは
これもわからないが
ただ
眠れない苦しみだけは重なっていく
そんな時に
君が現れた
だから助けを求めてしまう
どうか
君の時間を私にくれないか
ありがとう
時に
君は眠るとなったら
何をする
私も色々と試してみたんだが
どれも失敗に終わってね
いいやり方があるのなら
教えてほしい
あるいは
私を眠らせてくれないだろうか
フッ
私が私のために
子守唄を歌うわけには
いかないからね
うん
母親に頭を撫でられた記憶は
ないな
思い出せないだけかもしれない
だから
思いつかなかったのかもしれない
が
そもそも
自分の頭を撫でても
意味がないだろう
抱きしめられた経験もない
と思う
そうされた時の感情や感触を
想像できない
どういったものか
試してみようか
ん
ん
ああ
確かに私がするのは違うか
でも気持ちがいいよ
君は
温かくて柔らかい
君は
私に抱きしめられて
どんな気持ちなんだ
それは私も同じだよ
他者の体温に反応して
鼓動が速くなっているのか
それとも
別の理由があって
そうなっているのか
ただ
話したくないという気にさせられる
このままずっとこうしていたいと
自分以外の存在に
飢えていたからだろうか
いや
きっと君が
特別だからだろうね
そんな気がするよ
足
ああ
ああ
あ
あ
ん
234
よし
あ
あ
ワ
ン
ツー
ん
不思議な安心感だ
本当に眠れてしまいそうだね
しばらく
こうしていても
うん
ありがとう
君も眠れそうなら
眠って構わないよ
もし私がこの世界に来たことで
眠れなくなったとしたら
いずれ君も
同じように
夢を見られなくなるかもしれない
そうならないうちに
少しでも
苦しみを遠ざけておくといい
大丈夫
目覚めてからも
そばにいるよ
君を一人にはしない
ああ
ん
ああ
ああ
ああ
3
4
ん
ん
商品紹介
全編ダミーヘッドマイク収録による睡眠ASMR
ぜひイヤホン・ヘッドホンのご使用を推奨します
耳元でカレ達の声や息遣い、寝息、そして甘いキスをご堪能ください
!ダミーヘッドマイクによるキャスト様フリートーク有!
◆◇◆あらすじ◆◇◆
ある時、目を覚ますと、そこは見知らぬお城の寝室だった。
時間の流れも感覚も曖昧で
夢の中にいるような、ふわふわとした感覚……
あなたはそこで、“眠りにつくことができない”獣人と出会う。
眠れない彼らは、温かいあなたを抱き枕のように抱きすくめる。
耳……しっぽ……互いを撫でたり弄んだりしながら、甘美な時間を過ごす。
……どうやら彼らには、忘れている“過去”がある。
どこか苦し気な獣人たち。
失ってしまった記憶を手繰り寄せる。この永遠のような時間の中で、自分たちは何者なのか、何のために此処にいるのか……
あなたとそれぞれの獣人は、互いを確かめるかのように眠りにつく。
その先にある結末と、本当の自分を受け入れるために――
◆◇◆キャラクター◆◇◆
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狐獣人◆アヴァリス
正義感に満ちた狐獣人の正統派王子。もとは民や部下からの信が篤い王子だった。
やや頑固なぐらい正しいことを求めるが、言葉が通じない生き物や草花にも思いやりを持って接する。
自身に抜けた記憶があることを気にしており、また、その記憶が『大切なもの』に直結していると感じているため、積極的に取り戻したいと考えている。
◆◇◆トラックリスト◆◇◆ 計:約2時間35分
◢トラック1『まどろみ・優しく抱き締められてうとうと』(11:15)
「君という変化は、きっと私を楽にしてくれる。……ふ、そんな予感を覚えるのはなぜだろうね。
言葉に応える誰かの存在が、存外うれしいのかもしれない」
「抱き締められた経験もない、と思う。そうされたときの感情や感触を想像できない。どういったものか、試してみようか」
◢トラック2『夢のはじまり・耳もとでこそこそささやき』(19:40)
「……ふ。耳が赤いよ。かわいらしい反応だね。急に意識されると、私も……」
「そんなに服を掴んだらしわになってしまうよ。どうせすがるなら……ほら、私の手を貸そう。指を絡めて……うん、いいね」
◢トラック3『おやすみ?・あまあまキスですやすや』(41:50)
「……こちら側の耳も触らせてほしいな。反対側だけ空いているのは、もったいない気がしてね。右耳も左耳も、どちらも欲しい。おかしいかな。ふふ」
「ん? ……ふふ。寝ぼけてる?私の指を食べてもおいしくないよ。口寂しいならそこにもキスしてしまおうか」
◢トラック4『目覚め・狐の姿』(19:58)
「……ふ、ふふ。触りたがった割には緊張しているね。もう少し大胆に触れてくれても……。
……ん。それはくすぐったいな。…………ああ、そうそう。いい感じだ」
「ん……はあ……。温かいな……。触れられた場所からゆっくり火が灯っていくかのようだ……」
◢トラック5『まどろみ・もふもふをぎゅっ』(13:30)
「……甘えてもいいかい。もっと……包み込むように抱き締めてほしい。…………甘い春の香りが届かないように」
「こら、調子に乗るんじゃない。……まったく。私を愛玩動物かなにかだと思っているのかい。困った人だね。」
◢トラック6『しかえし・意地悪キス』(18:12)
「こうしていると……ん……自分が犬や猫になったような気になる……。
どうせ君も……そんなふうに見ていたんだろうね。」
「私は優しくもないし、紳士的でもない。……魅力的な人が側にいて、なにも反応しないほど鈍くはないよ。
……ふ。君のことに決まっている。そうでなかったら……こんなに求めない」
◢トラック7『添い寝・ぐっすりすやすや』(26:39)
「……ん、どうしたの。この先が欲しくなった?ふふ。私は与えるよりも奪う方が好きだよ。
……なにもかも自分のものにしたい。」
「……汚れていないと言うなら、握ってくれないか。私が……これ以上、なにも……奪わないように……
なにも求めないように……君の手で、塞いでほしい……もう……充分なんだ……」
◢『ダミーヘッドマイクでフリートーク』(06:24)
WAV・MP3同梱(※フリートークはWAVのみ)
※本作の一部または全部を無断転載・無断アップロード等することは絶対におやめください
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