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Rinya] The first and last letter from her boyfriend to her after his bereavement.

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Rinya] The first and last letter from her boyfriend to her after his bereavement.

伝えなきゃいけないことは全部言葉にしてきたつもりだったし、それを聞きながら君は隣で微笑んでくれていると思い込んでいたけど、こうやって一人でいると何も分かっていなかったんだなって思い知らされるよ。

いま、君は幸せですか?やっと心から笑えてるかな。

そっか、そうならいいんだ。

君の安らかなその笑顔をずっと見たかったんだ。

ぼく?僕は何も変わらないよ。

ただ、ようやく笑えるようになっただけ。

君を思い出しても、苦しまずにすむようになった。

え?ひどいって?それは君の方だよ。

たくさん足跡を残していってそれを僕に辿らせて、でも自分は行っちゃうなんて。

ほら、ひどいだろ?

どこへ行っても、君を見つけてしまうから大変だったんだよ?

よく二人で散歩した道、覚えてる?

天気がいいと君は歩きながら、よく歌ってたよね。

音痴の僕をからかいながら、それはそれで楽しそうで。

でも、何度も何度も聞いていたくせに、どうしてもその曲が思い出せないんだ。

思い出そうとしても空は曇り空で、君は黙ってしまう。

もう一回、歌って欲しかったな。僕だけのために。

え?嫌なの?わかったよ。我慢する。

夜寝る時、君の場所を開けてしまう癖が直らないんだ。

君がいるはずの右側だけが、ずっと冷たいままだよ。

あのベッドは、一人で眠るには大きすぎるんだ。

あ、それと、寝るとき僕じゃなくてぬいぐるみを抱きしめるからよくヤキモチ焼いたっけ。

もうここにはないから、そのぬいぐるみは君が連れて行ったの?

僕じゃなくてそいつを選ぶなんて、やっぱり妬けるな。

そのくせお気に入りのセーターは忘れて行ってるし。

君の匂いがするから大切にしてたけど、今はどんなに顔をうずめても何も残ってなくて悲しくなるよ。

あと、僕があげたカメラ、あれも忘れてるよ。

二人でよくお互いの写真を撮ったカメラ。

僕は写真を撮るのが好きだったけど、フォルダーはあの日で止まったまま。

それから一枚も撮れてないんだ。

世界が真っ暗で何も映らないせいだよ。

最後に撮ったのは、君が綺麗って言った白い花の写真なんだ。

でもその写真をみるたびにあの日に戻れたらって、もう叶わないのに願ってしまうからこの前消しちゃったんだよ。

Sorry.

君はずっと変わらないね。

僕だけが変わっていくのか。

置いて行っちゃってごめんね。

でも、先に置いて行ったのは君だから。うん、お互い様だね

あれから世界は変わらず続いてるけど、でも君はいないから、もうここにいる理由がないんだ。

だけどそんなこと言ったら君は怒るだろうから、もう少し、もう少し踏ん張ってみるよ。

だから僕が目を閉じたら、必ず会いに来てね。

記憶をそのまま保存できたら薄れることもなく、消えることもなく君はこれからも僕の中で生き続けてくれるのかな。

でも自らこの世界に別れを告げた君に、これからもここで生きろなんて、ひどいお願いかな?

え、いいの?ありがとう。

もう全部伝えたかな。

分かんなくなっちゃったよ。一番伝えたいことなんて永遠に言えない気がするな。

僕がそっちに行った時に、また言うよ。

だからそれまで待ってて。すぐに、じゃないかもだけど。

だって僕は君の分まで生きないと。

君を救えなかったぶん、ここで償うから。だから遠くから見てて欲しい。

失ってからじゃないと愛してるも言えないダメな僕を、忘れないで。

次は、次は君が苦しまなくてすむような世界で会おうね。

I like it.

I love you.

ばいばい。

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素敵な台本(Mal様):【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13012807]

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