【ASMR】中性男子の円さんはやさしい。【CV:進藤あずさ】

愛0

シナリオ

体験版（冒頭7分41秒）

いらっしゃいませ

あ

こんにちは

いつもは土曜日にいらっしゃるのに

今日はどうされたんですか

悩み相談

いやまあ

僕でよければ

話はいくらでも聞きますよ

まずはどうぞ

おかけになってください

コーヒーでいいですか

今日はいつもの豆の他に

パプはニューギニアの豆を

用意してるんです

酸味のあるコーヒーが嫌

いでなければ

きっと気に入ると思います

そうですか

じゃあ

パプは

ニューギニアでご用意しますね

ああありがとうございます

まあおっしゃる通り

もう半年やってますから

多少は喫茶店のマスターっぽさも

出てきたのかもしれませんね

まあ

日替わりでやってますから

僕の店じゃないんですけど

石川さんがやってる日は

来たことないんですか

ああそうなんですか

じゃあ

僕がいる日に

何度も

足を運んでくれているわけですね

嬉しいです

別に

自分の店を持つことを目指してる

とか

コーヒーを極めたいとか

そういうんじゃないんです

僕は単に

誰でも

そこにいれば安心できるような

場作りをしたいというか

誰かを置き去りにするでもなく

それでいて干渉するでもなく

カフェはそういう場所だ

と思っていた時に

石川さんに

声をかけてもらっただけですよ

なんでそういう場を作りたいのか

そうですね

僕自身が

寂しがり屋だから

じゃないでしょうか

ほら

僕ってなんというか

女の子みたいでしょ

そのせいで昔から

男

友達があまりできなかったんですよ

まあ

いないこともなかったんですが

例外的な場合だけです

それで悩みというのは

ああ

なるほど

恋煩いですか

ひょっとして

好きな人がいるとか

そういうのですか

うわあ

そうなんですか

いいですね

いや

いいことだと思いますよ

僕

恋愛に興味

がないように見える

と言われるんですが

人並みにはあるんですから

実際に恋愛をしたこと

なくはないですよ

ただ

決してうまくは言ってません

聞きたいんですか

でも

失敗談ですよ

お友達とかで

今も誰かと付き合ってるとか

結婚まで言ったとか

そういう人の話

を聞いた方が

いいんじゃないでしょうか

僕の話が聞きたいんですか

まあ

そこまで言うなら

反面教師として使ってください

コーヒー用意しながら

お話しますよ

学生時代の話です

僕のいた文学部では

二年になってから

専攻に分かれるんですが

そこで僕は

心理学を選びました

別に

前から心理学がやってみたかった

とか

そういうんじゃありません

ただ単純に

教授とか

研究室の雰囲気とかが

科学者っぽくて

かっこよかったっていうだけです

あと僕は

昔から寂しがり屋なわけですが

それなのに

人とワイワイやるのも

そんなに好きじゃなかったんです

自分は

どうしてそんな性格なんだろう

どうすれば満たされるのだろう

そんなことはしょっちゅう考

えていたので

心理学を学んだら

多少はマシになるのかな

と思ったんです

でも結局

よくわからなかったんですけどね

そんな調子ですから

早々に心理学へのやる気が

なくなってしまいました

うだつが上がらなかった僕に

ある日同じ先行の男の子が

声をかけてきました

まあ

仮に中村君としましょう

彼とは

何度か話したことがありました

学科の新館コンパで

席が隣でしたし

授業の合間に

お昼に誘われることも

しょっちゅうでした

とても端正な顔立ちで

社交的でもあったので

僕じゃなくて

学科の女の子を誘っていれば

彼女の一人や二人

いたとは思います

僕はというと

まあ

正直なところ

毎回大学近くのパン屋に誘

ってくるので

それには飽きてたんですけどね

ただ

中村君の話は

とても面白かった

教養と

適度な死に辛さがあって

それでいて

一方的に喋ってくるでもないので

聞くのも

一緒に話すのも

楽しかったんです

そういう中村君の人柄に

僕は惹かれていたことは

事実です

で

その中村君が

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